『綉(うつく)しき肌』ー谷崎潤一郎「刺青」によせてー
今日は最終リハ。
いよいよ、明日20日は本番。
これは彫り師と芸妓の
奇しくも耽美なやり取りなのだけれど、
私は「自分との婚礼」の物語だと感じている。
女性は(いや女性に限らなくとも)
自分の人生に
腹を括らなければならない時がある。
この女の物語は、江戸の終わり。
厳しい身分制度があり、
自分の未来を誰もが選べなかった時代。
いずれ女郎になる女は、
自分の運命と、その特性(この場合は美しさ)を
受け入れなければいけなかった。
私は美しさって言うのは
ついぞ分からない領域だけれど、
多分、違った形で
「自分の置かれた状況」と
折り合いをつけてきた。
誰でも多分、そう言う瞬間がある。
あなたも私も。
女はこの物語の後、
どんな人生を送り、
どんな思いで
それを振り返るのだろうか。
ブルガリアと、奄美の
祝言の歌が交差する。
明日、会場も若干名のお席があります。
配信もあります。
https://wasedarinen.booth.pm/items/2720739
ご覧いただけることを
祈っております。
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