夏至の夜の夢

爽やかな風と、カラッとした日差しの
気持ちのいい1日でしたね!

昨日は夏至。

夜も月がきれいでした。

夏至、といえば
シェイクスピアの『真夏の夜の夢』。

最近でいえば
映画『ミッドサマー』。

夏至祭。
それぞれの舞台となる魔法の時間。

ミッドサマーを「真夏」を訳したことで
ネットリと汗ばんだ熱帯夜のイメージになり、
より妖しげな夜の闇を想像させるんだけど、

本当はヨーロッパにとっては
爽やかな夏のはじまり。


冬の間に硬くなった関節、
特に頭蓋骨が緩むために、
春はちょっとした混乱の乱痴気騒ぎ。

それは、不思議の国のアリスの
イースターうさぎと気狂い帽子屋のような、
身体も心もギクシャク。
それを吹き飛ばすように
ナンセンスに疼き出す。

(まあ、日本で言ったら花粉症かな)

そうして身体が慣れると
夏の、外界に向けて自我が開いていく、
交換と交歓の季節になる。


つまりは、恋の季節。


聖ヨハネの祭りとしてるけど、
キリスト教圏のお祭りは
ご存知の通り、
土着の神々のお祭りを
吸収合併wしたものなので、
やっぱりどこか呪術めいてますよね。


今日のような、こんな良い夜なら
物語の中の、浮き立つような夏至の歓喜が
ちょっとわかる気がします。

今夜は森で
妖精たちがいたずらをするかも。
うちの庭にはタヌキと
アナグマくらいしか来ないけど。


月を見ていると
そんな気がしてくる。

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