奄美〜沖縄『ミキ』②
奄美〜沖縄の発酵食品「ミキ」を仕込んた、
その続きの話し。
酸味が強くなる前に
飲み終わってしまった「ミキ」。
プツプツした発酵が弱まると酸味が増すのは
レーズン酵母液なんかと同じだね。
濾したサラサラした発酵液を
リンゴと生姜と一緒にミキサーに。
スッキリまろやかスムージー。
お腹の中が、だんだん暖かくなる。
IKEAで売ってる、
オーツ麦を発酵させた飲み物を
目指したわけです。
これ大好き。
麦発酵ジュースは
ずっと昔にソ連のイルクーツクという
街の自動販売機で飲んだ謎のジュース
『ソーク』
が忘れられない。
ソークはロシア語で、ジュースの意味。
あの当時の自動販売機って、
デュラ社の業務用コップみたいな
ガラスコップが置いてあって、
それを
!!使い回して!!
飲むシステムだった。
飲んだグラスを伏せてギュッと押すと
下からシャワーが出て
コップを洗う仕掛けが付いてる!
だけど、コップのフチに付いてる
口紅とかは、落ちてないんだよ!
ひぇー。
ところが、恐る恐る飲むと
ソークは驚くほど美味しいのだ。
薄甘くて、
なんかちょっとシュワシュワ
しているような、してないような?
その後、ドイツでの農業の先生から
もらったリンゴジュースが発酵した時も
なんだかソークっぽかったな。
リンゴの収穫を手伝う授業の後、
絞ったリンゴジュースを
ハイジに出てくる大きなミルク缶に
いっぱいに入れてくれた。
寮にしてた家の地下倉庫(土間!)に
置いて、冬の間少しずつ飲んで、
最後の頃はシュワシュワ細かな泡。
発酵していたんだね。
ホンモノの発酵の味は
私にはヨーロッパの思い出だったりする。
日本では売ってるヨーグルトしか
食べたことなかったしね。
でも、
モスクワの自動販売機で飲んだソークは
また違う味だったんだよなぁ。
イルクーツクの自販機ソークを
また飲んでみたいとずっと思ってる。
もうないんだろうけど。
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